モバイル版インスタントプレビューの大きな欠点とは

モバイル版インスタントプレビューの大きな欠点とは

Google検索の検索結果の一覧表示画面には、「インスタントプレビュー」機能があります。

Googleは2011年3月9日の公式ブログで、インスタントプレビューがモバイルでも使用できるようになったことを伝えています。

しかし、この機能には穴があります。なので僕は使っていません。

無題 2

インスタントプレビューとは

実際にサイトにアクセスする前に、サイトの中身が見れてしまうという便利な機能です。

今どきのPCであれば、クリックとほぼ同時にページが表示されてしまうので、検索結果とサイトを行き来してもそれほどのストレスは感じないかもしれません。しかし、モバイルとなるとまた話は別です。デバイス、それにネット回線ともにPCに劣ってしまうモバイルにおいて、検索結果とサイトを行き来するという行為はかなりのストレスを強いられます。

なので、アクセスせずともランディングページが分かるというインスタントプレビューは、非常に使い勝手の良いサービスのように見えます。

それでは、モバイルでインスタントプレビューを使いたい一番の動機は何でしょうか。それは、「モバイルでアクセスして大丈夫なサイトかどうか」を判断する材料であると思われます。端的にいえば、「モバイルに対応しているサイトか否か」を判断するための機能であるともいえます。

 

実際には使えない

しかし、実際には判断をすることはできません。なぜなら、インスタントプレビューで表示されているページと、実際にアクセスしたときに表示されるページが全く異なることがあるのです。それも、スマートフォン対応サイトにわざわざ作りなおしたサイトでそのような傾向が見られます。

事例研究 「消費者金融」の場合

iPhoneのSafariで「消費者金融」と検索してみました。

検索結果の右端に虫眼鏡のマークがあるのが見て取れると思います。

これがインスタントプレビューへの"チケット"です。ここをタップしてみましょう。

このように、インスタントプレビューの表示へと変わります。サイトがプレビュー表示されているのがお分かりかと思います。

横向きにしたところ。プレビュー表示の数を増やしたいときには、横向きの方がよさそうです。

アイフルのサイトです。文字などが小さいので、パソコン向けのサイトなのでしょう。

アクセスしてみます。

いかにも、パソコン向けのサイトが表示されました......が、

「表示最適化中...」

スマートフォン向けサイトへと表示が変わりました。


このように、スマートフォン向けサイトへとリダイレクトがかかるようなサイトでは、リダイレクトする前のサイトがプレビュー表示されてしまいます。わざわざスマートフォン向けサイトを作っている側からすると悲しいお話です。


Wikipediaでは表示が一致した

アイフルの結果に対して、インスタントプレビューと実際の表示が一致したスマートフォン対応サイトがあります。Wikipediaです。

CSSの振り分けなどに違いがあるのでしょうが、ここでは詳しく調べてはいません。

 

レスポンシブWeb デザインではどうか

それでは、ディスプレイ(スクリーン)の横幅によって表示が柔軟に変わるレスポンシブWeb デザインでは、インスタントプレビューはどのように表示されるのでしょうか。

例1)HARPETH VARREYの場合前の記事でインスタントプレビューの例として紹介しました

インスタントプレビュー:タイトルのみ辛うじて表示されている

アクセスしてみると:空白の場所にはメニューが並んでいた

結論:あまりうまくいっていない。

例2)ASU Onlineの場合

インスタントプレビュー:最適化された(レスポンシブな?)形で表示

アクセスしてみると:インスタントプレビュー通りの表示が返ってきた

結論:インスタントプレビューが正常に働いていた

 

このように、レスポンシブWebデザインではうまくいくものといかないものが現れました。

 

機能改善は期待大

Googleのモバイル版インスタントプレビューは、実際には上記のように誤った結果を返してしまう場合があります。

しかし、この不具合はじきに解消されるでしょう。その根拠が、Googleウェブマスター向け公式ブログ『スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入について』にて、Googleが「スマートフォン用ページのリダイレクトスキップ」の導入を宣言しているからです。

これらの情報を用いる新たな機能として「スマートフォン用ページのリダイレクトスキップ」があります。この機能は、スマートフォンをスマートフォン用コンテンツにリダイレクトするページについて、検索結果から直接スマートフォン用ページへリンクするというものです。この機能により、検索結果ページをロードする際、リダイレクトに起因して発生する平均0.5〜1秒の遅延を短縮することが可能となります。

これが導入されれば、リダイレクトをスキップして直接スマートフォン対応ページを表示してくれるので、インスタントプレビューも対応ページを表示してくれるのではないでしょうか。

 

まとめ

現時点のインスタントプレビューはいくつかの制限があることが分かりましたが、今後の機能改善には期待できそうです。

また気になるものとしては、Wikipediaはインスタントプレビューと実際に表示されるスマートフォン対応サイトが一致したということ。理由はまた今度調べられたらと思います。

レスポンシブWebデザインではうまくいくものといかないものがありました。レスポンシブWebデザインも万能ではないというのは僕としては少し残念です。


それではまた。

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